八幡信仰とご利益
自分の住む地域の氏神さまが八幡神社であるという方は、結構いるのではないでしょうか。
というのも八幡神社は稲荷神社に次いで多い神社といわれているからです。
このように全国各地に分布する八幡さまですが、どのような神さまがお祀りされているのかは意外にもあまり知られていないようです。
八幡さまについて
八幡さまとは八幡大神のことで、誉田別命(応神天皇)・息長帯姫命(神宮皇后)・比売大神の三柱の神さまを表します。
八幡神社は宇佐神宮(宇佐八幡宮)を総本社として全国に2万社ほどあるといわれています。
八幡さまは奈良時代に東大寺の大仏建立のために上洛し、東大寺の守護神となったことで仏教と深く関わりを持つようになり「八幡大菩薩」の称号を持つことでも知られています。
また、源氏が氏神さまとして崇敬していたことから武神としての信仰を集めていたようです。
このことから鎌倉時代になると、源氏の武将などによって各地に勧請されお祀りされるようになりました。
八幡さまのご神徳
どこの神社についてもご利益があり、その内容はお祀りされる神さまにまつわる伝承などによるものが多く、八幡さまについてもいくつもの伝承によるご利益が伝えられています。
まず、先にも少し触れましたが多くの武将たちが崇敬したこともあり武道の神さまとしての信仰があります。
そのご神徳にあやかろうと必勝祈願に訪れる人も多くいます。
一般的に多くいわれるのは厄除けのご利益で、武道の神さまは敵を退けるという考えが敵だけでなく災いをも退けるという考えに発展したことや、ご祭神の神宮皇后が日本で初めて方位除けのご祈祷したという記述が残っていることに由来するという説があります。
他にも神宮皇后が子どもを身ごもっている時に戦にでかけ、途中で産気づいたのを我慢して圧勝したと伝えられています。
そのため安産と子育ての神さまとしてのご利益が生まれたといわれています。
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