縁結びの神さま
縁結びといえば恋愛成就、このように考えている人は思いのほか多いのではないでしょうか。
特に独身の男性、女性にとっては素敵な恋人に出会えることを願うのは当然のことといえるかもしれませんね。
しかしこの縁結びとは恋愛など男女の出会いだけを指すものではないようです。
「縁結び」の意味
そもそも「縁結び」とは人生における出会いのすべてを指します。
もちろん恋愛に発展するような男女の出会いも含まれていますが、心を許しあえる友人との出会いもあります。
また、人と人との出会いばかりでなく、仕事との出会いもそうですし新しい場所や物など出会いにはさまざまなものがあります。
そして、このように人が生きていく上で出会う多くは、人が成長するための、幸せになるための大切な縁だと考えられています。
すべての出会いを結ぶ、それが縁結び本来の意味です。
よく既婚者の人で、自分には縁結びのご利益などもう必要ないとおっしゃる方がいますが、実は縁結びとはそのような単純なものではないのです。
大国主命と縁結び
縁結びといえば島根県の出雲大社が大変有名ですが、そこにお祀りされているのが大国主命です。
大国主命は別に大己貴命(おおなむちのみこと)、または大黒さまとしても知られる神さまですが、縁結びの神さまとして信仰されるようになったのがいつからかというのははっきりとはしていないようです。
ただ、江戸時代の文献には「出雲は仲人の神」との記述が残っていることや、出雲の国で大国主命と神々が人々の縁を決める会議を行う絵が描かれていることなどから、その頃には出雲大社の縁結び信仰が広まっていたようです。
また、大国主命は多くの女神との間にたくさんの御子神を設けていることに由来しているという説もあるようです。
他にもさまざまな説があり、そのどれもが大国主命のご神徳につながり縁結び信仰が広がっていったものと思われます。
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