神社と鈴との関係
神社にお参りに行くと、お賽銭箱の上に鈴が下がっている光景を目にすることがあります。
鈴を思い切りガラガラと鳴らしてから手を合わせたという経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
神社と鈴にはどのような関わりがあるのか見てみましょう。
神社と鈴
神社の鈴といえば、拝殿などに吊るされてある鈴がまず頭に浮かぶのではないでしょうか。
神社によっては拝殿に鈴を吊るしていないところもありますが、この鈴は本坪(ほんつぼ)鈴とも呼ばれ、鈴を鳴らすための紐は鈴緒(すずお)といいます。
神社でお参りする人が鈴を鳴らすようなったのは江戸時代後期になってからのようです。
しかし、それ以前より神社と鈴とは深い関わりを持っており、お参りする人が鳴らす鈴の他に巫女の神楽舞にも鈴が用いられています。
その歴史は定かではないようですが、古くは巫女が神憑りするために鈴を用いて神楽を舞ったのが始まりとも言われています。
また、神話の中にも鈴が登場しており、神様にとって鈴が重要な役割を持っていたことが垣間見られます。
鈴を鳴らす理由
それでは、神社で鈴を鳴らすのにはどのような理由があるのでしょう。
本来鈴の清らかな澄んだ音色には、悪いものを祓う力があると信じられてきました。
拝殿前に吊るされた鈴も、お参りする人が鳴らすことで祓い清めるという意味を持っています。
巫女による神楽舞も神憑りのためであったものが、現在は神様に奉納することでお慰めするという意味合いが強くなり、神楽舞の後で鈴振りを行うことで参拝者を祓い清めるとともに、神様のご加護をいただくという役割を果たしています。
それ以外でもお守りに小さな鈴がついていたり、干支を象った土鈴などには魔除けや厄除け、開運などの意味が込められているようです。
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